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緑の記憶
緑の記憶 (CROSS NOVELS)
緑の記憶 (CROSS NOVELS)
剛 しいら

美貌の臨床心理士・如月東栄は、10歳年下の恋人・佐々木洸太に愛され、平和であたたかな同居生活を送っていた。仕事に関しては天才的だが、生活に必要な能力は悉く欠如している如月をさりげなく支える佐々木。恋することに不器用だった如月も彼に応え、ふたりの関係は着実に深まっていた。しかし、そんな彼らの前に、ひとりの心に傷を抱えた少年が現れて―!?
(あらすじは本の裏表紙より)

『水の記憶』『炎の記憶』の数年ぶりのシリーズ続編。
前作までは、雪舟さんのイラストの影響もあってか、もっと全体的に
エキセントリックな印象があったのですが、
今作は、時を経てメインの2人の関係性が落ち着いてきたこともあり、
淡々と日常生活が綴られていて、とても穏やかな印象。
別段、大ががりな事件に巻き込まれるでもなく。
日々、如月先生のところに持ち込まれる多くの相談事のうちの一部分を
覗き見ているようなリアルさがありました。

なので、ストーリーの核となる拒食症の高校生・有田英のお話も、
割とあっさり解決。多少の物足りなさは感じましたが、
現実には、こんな風に意外とすんなり解決してしまうこともあるんじゃないかなぁと
思ったり。事実は小説より奇なり、なんて言葉もありますが、反対にそうでないことも多いのが現実。
事件に重きを置いていない分、如月先生と佐々木の関係性が
少しずつ前進していく様子が読めて、個人的には十分に楽しめました。

拒食症という病気をきっかけにして、
本来なら交わるはずのない他人と、一生懸命関わろうとする
大人達の姿は、今の世の中ある種特殊なのかなぁという気もしないでもないけど、
このおせっかいこそがカウンセリングの原動力なのかも、と思ったり。
仕事で常におせっかいな如月先生が、家では佐々木にひたすらお世話されている図が、見ていてなんとも微笑ましくて、癒されました。
| BL小説 | 02:07 | comments(0) | - | pookmark |
FLESH&BLOOD11
FLESH&BLOOD11 (キャラ文庫 (ま1-21))
FLESH&BLOOD11 (キャラ文庫)
松岡なつき

拉致されたスペイン宮廷で、毒殺されかけた海斗は、
療養のためフェリペ2世のかつての愛妾、隻眼のエボリ大公夫人の城へビセンテと赴く。
城では献身的に介護され、海斗はますます自分を拉致した張本人であるビセンテを憎むことが辛くなっていく…。
そんな時、城を訪問してきた旅のジプシー一座に、海斗の奪還を目論むジェフリーとナイジェルの懐かしい姿を発見!! 変装して紛れ込んできたジェフリーと感動の再会をついに果たす…!? (あらすじはAmazonより)

松岡さんが、スペイン無敵艦隊の凋落を自分なりの史観でもって見つめ、
物語を作ってらっしゃるのが、読んでてほんとに面白いなぁと思いました。
今、現存する歴史書は、人の手によって書かれたものである以上、
執筆者の主観が必ずどこかに介在しているはずですし、
史観は100人いれば100通りのものが存在するはずなんですよね。
誰もが常識として知っている歴史事象が、見方を変えると
別の側面が見えてくる、というあたりまえだけれども
根本的な歴史の面白さみたいなものを思い出させてくれる作品。
もちろん、基本は海賊ものBLなので、いい男達がこれでもか〜というくらいに
出てくるのも楽しいです。
今回はビセンテの人間的な魅力が描かれており、
海斗じゃないけど、ちょっとグラリときた(笑)。
ラテン男のあの、思い込みの激しさって女心をくすぐりますね!
また、ジェフリーとの再会シーンにも萌えました〜。
電話もインターネットもない時代、長い間会えずにいた恋人同士が
再会したら、あぁいう反応になるよなぁと妙に納得。キスだけでこんなに萌えたの
何年ぶり?ってくらいにドキドキしました。ジェフリーってば、海斗にだけは
やたらと紳士なのよねぇ(笑)。

次巻は、海斗のスペインからの逃避行。無事にピレネーを越えることがきるのか?!
先がめちゃめちゃ気になるので、12巻が待ち遠しすぎる・・!
| BL小説 | 20:37 | comments(0) | - | pookmark |
ライク・ファーザー・ライク・サン
ライク・ファーザー・ライク・サン (SHY NOVELS 198)
ライク・ファーザー・ライク・サン (SHY NOVELS 198)
英田 サキ

高校3年生の相崎志真は、隣の家の幼馴染・昴の父親である
灰島康征に恋をしている。だが、志真にとっても父親代わりである康征は、いつまでたっても志真のことは子ども扱い。しかも、人気脚本家の康征は男女問わずもてまくり、志真の入り込む隙間はどこにも無さそう。
仕方なく、唯一の居場所である灰島家の家事担当の位置を死守しようとする志真だったが、ある日、酔っ払った康征にキスされてしまい・・・。

表紙のチョイ悪オヤジがやたらと好みだったので、
「これはー!」と思って読みはじめたのですが、
中身のダメっぷりがあまりに突き抜けてて、ちょっと面食らってしまった。
さすがヘタレ攻の権化、英田さん(笑)。

康征は、脚本家としての才能はあるかもしれないけれど、生活能力なし。
その上、下半身無節操でデリカシーも無いとあって、
志真がいったいどこに惚れたのかさっぱりわからない。
けど、不思議なことに、どこか憎めないんですよねぇ。
やっぱあれか?顔か?ルックスのせいなのか?!(笑)

他にも、康征の元妻とか、志真の母親とか、数人出てきますが、
どの人もそれぞれダメな部分、弱い部分を抱えていて、
それぞれが皆その欠点を肯定して生きているのがね、
なんだかいいなぁと思いました。
なんていうのかなーこれ。ダメでもいいんだよーっていう、癒し系小説?
コンプレックスを抱えて、ネガティブ思考のループにはまっている時とか、
誰かに「そんなに頑張らなくってもいいんだよー。」って
自分を認めてもらって救われる、みたいなことってあると思うんだけど、
志真の場合それが康征だったわけで。
たまたま相手が血のつながってない他人で、
同性だったけど好きになっちゃいましたって感じなのかなぁと。
ちょっと勘違いと思わなくもないですが、
良くも悪くも”芸能界”という装置がモラルのハードルを低くしていて、
一種のシチュエーション・コメディのような仕上がりになっているのが、
上手いと思いました。さくさく読めちゃう。
あと、志真の親友で、康征の息子・昴があまりにおイタが過ぎるので、
中学時代に母親により精子を冷凍保存した上にパイプカットされていたエピソードなぞは、まさにブラックユーモア!
このナンセンスな感じを許容できるかどうかが、
作品を楽しむための鍵のような気がします。

ブラックだけど、基本はほのぼのホームドラマ風BL。
むずかしく考えずに読むと、楽しめる作品だと思います。
| BL小説 | 21:54 | comments(0) | - | pookmark |
蜜は夜よりかぎりなく
蜜は夜よりかぎりなく (角川ルビー文庫 83-23)
蜜は夜よりかぎりなく (角川ルビー文庫 83-23)
崎谷 はるひ

白鷺シリーズの短編集。志澤×藍編、弥刀×朋樹編、
そして藍の父・衛の過去話の3本立て。

「蜜は夜よりかぎりなく」(志澤×藍)

「平行線〜」に出てくる藍が、いきなり大人っぽくなっていて、
いったい何があったのー?と思っていたので、その辺のいきさつが読めて、
すっきりしました。
山奥の閉鎖された環境からいきなり街に出てきて、ロクに恋愛経験もないままに
志澤との恋に堕ちた藍。志澤はいまでもそのことを気に病んでいて、
藍が女の子と歩いている姿を見ただけで、自分は身を引いたほうがいいんじゃないかとか、グルグル悩んでしまう。
けれども、そんな内面の葛藤を表情にも態度にも出さないどころか、
仕事が忙しいといって家に帰らなくなっちゃうんだから、
妻としては「いったいあの人になにが?」って思っちゃいますよね。
そう、藍が志澤に話し合いの場を持つよう詰め寄るシーンとか、
弥刀と知靖の過去を知っても動じた様子がないとことか、
まさに古式ゆかしき出来た妻!って感じで。
20代にしてこの腹の括りようはすごいと思う反面、
ちょっと出来すぎな感も否めなかったのでした。
あ、でも、藍はもともと変人なおじいちゃんの面倒を見てきた?わけだから、
この桁違いに老成された感じはありなのかも?

ともあれ、お幸せにー(笑)。


「双曲線上のリアリズム」(弥刀×朋樹)

朋樹は、研修中の警察官として短期の交番勤務を命じられる。
市井の人々と関わることで、己の中の眠っていた感受性を意識した朋樹は、
そのことで感受性の塊のような弥刀の存在を再認識する。

この二人も、結局は割れ鍋に綴じ蓋カップルなのですよね。
お互いの足りないとこを補いあって、
本能レベルでは十分に惹かれあっているのに、
朋樹の感情面の未分化っぷりが半端ないので、
なかなか前に進めないってだけで。

そして、朋樹は言葉にならない感情に突き動かされて行動する子なので、
お話が朋樹視点になったところで、その感情面の不足分が補われるわけでもないというこのもどかしさ・・!
きっとこれこそがこのお話の肝なんだろうなぁ。

とはいえ、おそらく感情面で朋樹が弥刀に追いつく日は、
永遠に来ないと思われます・・。
リバにはいつなってもおかしくないけどね(笑)。


「逆理-Paradox-」(福田x藍の父・衛)

作者さんのあとがきの言葉を借りると、
衛の二十年が断層構造でざっくりと書かれているため、
肝心な部分が読み足りないもどかしさはありました。
けれども、これをガッツリ読まされるとなると、
それはそれで胸やけ起こしそうではありますが・・。

隔絶された山奥で閉じた世界にいた衛を連れだした福田は、
己の理想の具現化を求めて、衛に投資する。
けれども、一緒に暮らすうちにだんだんと暖かい感情が芽生えてきて・・。
愛とか恋といった生ぬるい感情の先には、至高とする芸術は生まれないと考える福田にしてみれば、衛に心を捕らわれることはすなわち
自分を否定することだったんだろうなーと。
だから、逆にその気持ち自体を壊すことで自己矛盾に折り合いをつけて、
プライドを保とうとするんだけど、
聡い衛はその福田の内心の揺らぎを悟りつつも、その行動を肯定しちゃったもんだから、話はさらにややこしくなるわけで。
結局は、福田も衛も、相手に理想を押し付けて、
お互いを見ていなかったんじゃないかなぁと思います。
理想と現実のギャップが埋められなくて、
どんどん溝は深まるのに、相手に対する執着や情が邪魔して
離れられなくて・・。
最終的に、どちらかが手を離さない限り、行きつく先は破滅だったと思えば、
こういう終わり方で良かった・・のかな?
いや、衛は良かったかもしれないけど、福田は救われないですよね〜やっぱり。
ま、だからこそ本編の福田は、あぁいう描かれ方になったのでしょうけども、
この後味の悪さはいかんともしがたい(笑)。

でも、これを読んで福田の印象はちょっと変わりました。
救いはないけど、読めてよかった〜という読後の充足感はあるかな。
| BL小説 | 07:01 | comments(0) | - | pookmark |
すべてはこの夜に
すべてはこの夜に (CROSS NOVELS)
すべてはこの夜に (CROSS NOVELS)
英田 サキ

表題作と、そのスピンオフ作品である「夏の花」、そして表題作の後日談「春宵一刻」の3本立て。

「すべてはこの夜に」「春宵一刻」
借金地獄に苦しむ加地智充は、多額の報酬と引き換えに
見ず知らずの男を狙撃するため、あるマンションの一室を訪れる。
そこで標的として現れたのは、昔ある事件をきっかけに
袂を分かった同級生・湊彰彦。
意図せぬ再会を果たした2人の関係は、忌まわしき過去の記憶に引きずられるように
ねじれていき・・。

ミスコミュニケーションをフィジカル面で埋めようとしてすれ違っていく二人。
もどかしさや切なさを感じるには、湊の加地への執着の理由があまりに説明不足な気がしました。というか、優柔不断で気が弱く、思い込みの激しい加地の魅力がよく分からない。獣の餌食になった草食動物・・?うーむ。
そして、物語出だしの緊張感も、ゆるい監禁生活でどんどん緩んでいき、
ストーリー自体も中だるみ。まるで話を収束させるためのように、唐突に向った三浦半島で、なんとか気持ちを通じ合わせる二人。
しかし、十年間の誤解が解けて気持ちが盛り上がるシーンも、
女性の扱いが酷すぎて、ちっとも感情移入できませんでした。
短編ゆえに、この不条理な感じも味だと捉えられなくもないけれど、
読み手を選ぶ作品なのかもしれません。
書き下ろしは、後日談よりも過去話の方が私は読みたかったなぁ。


「夏の花」
教師である鈴原亮一は、ひょんなことから亡き妻の弟・武井靖之と共同生活を始める。淡々と過ぎ行く、平凡だけれども穏やかな日々。二人の孤独な心は寄り添い、やがてお互いがお互いにとってかけがいのない存在となっていく・・。

個人的に、表題作よりもこちらのお話の方が好みでした。
今はもうこの世にいない一人の女性を介してのみ繋がる他人同士が、
一つ屋根の下に暮らし、ぎこちなく心を通わせていく前半部分。
そして、お互いの過去や秘密が少しずつ明らかになっていき、
まるで堤防が決壊するように気持ちがあふれ出す後半部分。
夏の熱波に煽られるように変化していく二人の関係が、鮮やかに描かれており、
容赦なく惹き込まれる。「すべてはこの夜に」の中で、武井の口から長くは続かなかったと語られる二人の関係は、線香花火という小道具で暗示しつつも、
物語は静かにラストを迎える。儚さに美を見出す日本人の深層心理に訴えかける
なんとも余韻の残るお話。オススメです。
| BL小説 | 12:55 | comments(0) | - | pookmark |
唇で壊される。
唇で壊される。 (SHY NOVELS 195)
唇で壊される。 (SHY NOVELS 195)
橘 紅緒

あらすじはコチラをどうぞ。

奈良さんの挿絵に惹かれて購入しました。
挿絵による独特な隠微な雰囲気と、出だしの文章の流麗さに惹かれて
読み進めていったのですが、登場人物達の悩みの元がしだいに明かされていくにつれ、
なんだかその悩み自体が陳腐なものに思えてくる。
いや、この時期の恋の悩みなんてそんなものだとは思うのです。
顔の見えない恐怖に怯えてグルグルしてしまうのも若さゆえだと思いますし。
でも、その悩みに乗っかって小説世界にはまり込むには、読み手の年齢がいきすぎてしまっていたというかなんというか。
前半部分の丁寧な描写に読まされたからこそ、後半の登場人物達の物分りの良さに
筆者はどうにも納得がいかなかったのでした。
柚槻、純粋すぎ。智周、繊細すぎ。司、・・旗本退屈男?
埋められない余白がもどかしい・・・。

そんなわけで、圧倒的な心理描写でガッツリ恋愛小説を楽しみたいと思われる方には、あまりオススメできない作品かも。
JUGEMテーマ:読書
| BL小説 | 13:30 | comments(0) | - | pookmark |
透過性恋愛装置
透過性恋愛装置 (CROSS NOVELS)
透過性恋愛装置 (CROSS NOVELS)
かわい 有美子

若手建築家の北嶋は、友人の紹介でとある設計コンペに参加する。
己の技量に絶対的な自信をもつ彼は、コンペ責任者であるホテルマン・牧田の言に
耳を貸さず、ひとりよがりな設計案を提出し、落選してしまう。
コンペの結果に納得できず、牧田に詰め寄る北嶋だったが、
逆に不足している点などをコンコンと諭され、
牧田の人間的な度量の大きさに魅せられてしまう。
そして、その日を境に牧田を急速に意識しだした北嶋は、
思いもかけない行動に出て・・・。

「上海金魚」のスピンオフ作品。
前半、「上海〜」の滝乃がかなり出張っていて、
知らずに読んだら、後半部分の展開は全く予想できなかったかも。
いや、知ってて読んでも後半部分の北嶋の豹変ぶりはほんとに驚きましたけど(笑)。
徹底して嫌な奴として描かれていた北嶋が、大人の男に身も心も手なずけられていく様は、可笑しくもあり、可愛くもあり。彼が牧田への恋心を自覚するくだりは、
普通だったら少し唐突に感じてしまいそうなものですが、
かわいさんは何気ない日常のひとコマを切り取って、
キャラクターの人間性を浮き彫りにするのが上手い方なので、
ほとんど違和感なく読み進めることができました。

ギャップ萌え。今回はこれにつきるかなぁと。
ラストの牧田の言葉攻めが本気ですごいので、その辺もオススメです(笑)。
| BL小説 | 23:19 | comments(6) | - | pookmark |
垂直線上のストイシズム
垂直線上のストイシズム (角川ルビー文庫 83-22)
垂直線上のストイシズム (角川ルビー文庫 83-22)
崎谷 はるひ

「平行線上のモラトリアム」の続編です。
相変わらず熱量の低〜い朋樹の気持ちを量りかねている弥刀。
身体の関係は続いてはいても、言葉や態度で補完されることのない行為は、弥刀の気持ちをいつまでも揺らがせ続ける。そして、そんな彼をさらに悩ませるのが、過去の恋の相手である靖那の存在。朋樹への気持ちを試すかのような執拗な靖那の挑発に、ついに乗ってしまった弥刀は、朋樹に対して感情を爆発させてしまい・・・。

前作に引き続きほぼ弥刀視点での進行。
感受性が高く、周りの事象に必要以上の意味を持たせて見つめる傾向のある弥刀からすれば、現実をありのまま捉えようとして、実際にそのとおりに振舞える(ように見える)朋樹の存在は、正反対だからこそ惹かれずにはいられないんだろうななぁと感じました。
また、今作では朋樹の過去が明かされており、彼がなぜあそこまで年齢に似合わず老成した人物となってしまったのか、ならざるを得なかったのか、という理由が分かって、
これまでの彼の言動がストンと納得できるんじゃないかと。朋樹は朋樹で、弥刀の存在によって、己の欠けた部分に気づいていた様子で、ラストでようやくその辺の心情をちょっとだけ吐露してみたり。いや、ほんとちょっとだけですが(笑)。

靖那の人物描写など、いつもの崎谷作品らしく説教臭くて苦手だなぁと思う部分もありましたが、靖那にとって弥刀の存在が救いだったように、全体的に善悪をなるべくぼかして描こうという意図が見えて、その点は読み手としても救いだったなぁと思いました。
糖度はかなり低めですが、心理描写は読み応えがあり、
面白い作品でした。
| BL小説 | 04:43 | comments(0) | - | pookmark |
愛してると言う気はない
愛してると言う気はない (SHY NOVELS 190)
愛してると言う気はない (SHY NOVELS 190)
英田 サキ

「さよならを言う気はない」の続編。
あらすじは↑をご参照ください。

前作で思いが通じ合い、恋人同士になった陣内と天海。
ラブラブな蜜月・・・なはずもなく(笑)、
作者さんがあとがきで書いてらっしゃるように
今作でも相変わらずどつき漫才な2人です。
小気味良い会話は読んでいて本当に楽しいですし、
重めのエピソードもテンポの良いストーリー展開のため、
読後の後味もさほど悪くなく、気負いなく読める作品だと思います。

最初、自身の過去と再度向き合うことになった天海が、想像以上の弱さをさらけ出すので、読んでて少し戸惑いました。でも、それもこれもやっぱり陣内の存在があればこその甘えなのかなぁという気がして、そんなところでも2人の絆を再確認。
あと、自虐的な天海が、陣内との関係を投げ出してしまわないかという心配もありましたが、最後はきちんと大団円なので、その点も良かったなぁと。

この作品も前作に引き続きCD化が決まっているようです。
新キャラ我那覇は、「エス」の五堂と微妙にキャラが被るので、
キャストがものすごーく気になる(笑)。発売は初夏とのことなので、
春先にはキャストが出るかなー。
| BL小説 | 10:55 | comments(2) | - | pookmark |
平行線上のモラトリアム
平行線上のモラトリアム (角川ルビー文庫 83-21)
平行線上のモラトリアム (角川ルビー文庫 83-21)
崎谷 はるひ

白鷺シリーズのスピンオフ作品。
弥刀x佐倉です。

ある賞を取り、予算を使って好きな映画を撮っていいと言われて
悩む弥刀。担当のプロデューサーに、
これまで一緒に作品を作ってきたチームから離れ、
過去の自身のもっとも苦しく恥ずかしかった事柄をフィクションとして書くように言われ、
プレッシャーと現実に押しつぶされそうになり、
のたうち回る。
そんなボロボロの状態の時に偶然、過去のトラウマ的存在と再会し、
さらにダメージを受けた弥刀は、
その鬱屈を朋樹の存在ではらそうとするが・・・。

自分のダメな部分と無理矢理にも対峙せねばならない状況で、
どこまでもまっすぐで迷いのない(ように見える)朋樹の存在に
打ちのめされながらも、どうしようもなく惹かれてしまう弥刀。
白鷺本編では、達観した大人然としていた彼が、
そのポーカーフェイスの裏で、グルグル悩んで苦しむ様は、
そのギャップもあって、なかなかに楽しく読めました。
こういうダメな大人は、格好良くはないけど人間くさくて
個人的には好きなタイプのキャラかも。
性愛に弱くて流されやすいとこなんかも、むしろリアルだなぁと感じたし、
その流れで「朋樹が好き=したい」という直結した行動に出たところも
(弥刀視点では)すんなり読み進めることができました。

対する朋樹の心情の方は、どうにもこうにも分かりにくくて、
彼が弥刀を受け入れた理由が、結局最後まで思いあたらなかったんだけど、
その辺りは続編待ちなのかなーと。思わせぶりな靖那の存在共々、
続きが気になります。
ちなみに、彼の弥刀への気持ちが、この時点では明らかに恋愛感情ではないので、
2回あるお布団シーンはどうにも痛々しくて萌えとは程遠く・・。
ただし、受がひたすらに漢前なので、いつもの崎谷作品よりは
あっさりめで読み易いと思います(笑)。
| BL小説 | 15:25 | comments(0) | - | pookmark |

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